アメリカのIT企業「メタ」は、SNSでのいじめや誹謗中傷といった問題に対応するため、インスタグラムで10代の利用を少し制限する新しい仕組みを日本でも導入することを発表しました。
この取り組みは、アメリカやイギリスなどで2023年9月から始まり、日本でも2025年1月21日からスタートしています。
どんな制限があるの?
13歳から17歳を対象とした専用アカウントが導入され、次のような仕組みが取り入れられています。
- アカウントは最初から非公開:知らない人と連絡を取ることが制限されます。
- 利用時間のリマインダー:1日の利用時間が60分を超えると、アプリを閉じるように通知が来ます。
- 不適切な言葉を非表示:いじめを防ぐため、暴力的な言葉や表現が見えなくなります。
- コンテンツの制限:リールや発見タブで、不適切な内容(たとえば戦闘シーンや美容整形の広告など)が表示されないようになります。
- メッセージの制限:メッセージはフォローしている人や既に繋がっている人からしか受け取れません。
- タグ付けやメンションも制限:フォローしているアカウントだけがタグ付けやメンションできます。
また、16歳未満のユーザーがこれらの制限を解除したい場合は、保護者の同意が必要です。
保護者も安心の新機能
お子さんが安心してSNSを利用できるよう、保護者向けのサポート機能も充実しています。
メッセージ相手の確認
子どもがどんな人とメッセージをやり取りしているか確認可能(ただし内容は見られません)。
利用時間の設定
アプリを利用できる時間を設定可能。
たとえば夜間は利用できないようにすることもできます。
アカウント設定の管理
アカウントの設定変更を承認または拒否する機能。
さらに、夜22時から朝7時までは「スリープモード」が自動的にオンになり
・通知がミュートされる。
・メッセージには自動返信が送られる。
いわぶちの考察:SMSの向き合い方について
わたし達の生活に欠かせないものになっていますが、特に10代の若者にとっては自己表現の場であり、同時にさまざまなリスクと隣り合わせです。
メタの新たな取り組みは、こうしたSNSの「楽しさ」と「危険性」のバランスを取るための大切な一歩だと感じます。
SNSの影響をどう受け止めるか?
インスタグラムの利用制限は、一見「自由がなくなる」と感じるかもしれません。
でも、これを前向きにとらえることで、SNSとの「健全な距離感」を学ぶチャンスになります。
たとえば、利用時間を見直すことで、家族や友人とリアルな時間を過ごす機会が増えたり、自分の好きなことに没頭できる時間が生まれるかもしれません。
保護者としてできること
「子どもが制限されることで反発するのでは?」と不安に思う保護者の方も多いですよね。
でも、大切なのは ”一緒に考えること” です。
「なぜこの制限があるのか」「どう活用すればポジティブな影響を受けられるのか」を親子で話し合い、SNSとの向き合い方を考えることが重要です。
たとえば、親子で「SNSを使わない時間」を設け、趣味の時間を増やすことで、より豊かな生活を実現することもできます。
実際の親の声
ある保護者の方は、「制限があることで子どもが最初は不満を言いましたが、時間を決めて使うことで勉強や趣味に集中できるようになり、生活にメリハリがついた」と話しています。
親として、ルールを設けつつも、子どもの気持ちに寄り添うことが大切ですね。
これからのSNSとの付き合い方
この新しい仕組みを通して、10代の皆さんには「SNSの使い方次第で、未来がより良くなる」ということを知ってほしいです。
自己表現の手段として、そして新しいつながりを築く場所として、安心・安全な環境を自分たちで作り上げる意識を持つことが大切ですね。
今後の展望
メタは、こうした仕組みを他のSNSプラットフォームにも広げる予定です。
「私たちは、この仕組みが正しく機能するよう努め、安心して利用できるSNS環境を作るために引き続き取り組んでいきます」とコメントしています。
これからも10代の皆さんが安全に楽しくSNSを活用できるよう、より多くのサポートが期待していきましょう!